その時、ビチ子が俺に気付き、みるみる顔色が真っ青になっていった。
ビ「あ…え…?俺男さん…?違うの!これは!俺男さん話を聞いて!」
俺「何も聞きたくない。今すぐ出てってくれ」
A「まあまあ、待て待て。ちょっとビチ子ちゃん達の話も聞こう?な?」
急に怒鳴り込んできたA男の様子が、突然優しくなったので、
ビチ子たちはきょとんとしていた。
A男は
「俺はちょっと席を外すからさ、当事者同士で話し合えよ」と言い、
「携帯は置いていく」と俺の耳元で囁いて、寝室を出て行った。
去り際に、ベッド脇に落ちていた紙切れのような物を拾い上げたようだった。

俺「とりあえず…服着ろ」
二人がのそのそと服を着ている間、頭に色々な思いがよぎった。
俺「俺の何が悪かった…?」
ビ「俺男さんは何も悪くない!私が一番愛しているのは俺男さんだもん!」
俺「一番って…。二番、三番がいること事態おかしいだろ…」
ビ「違うの!この人はそんなんじゃなくて…」
浮「あの…。本当にすみません…。僕が無理やりビチ子さんを誘ったんです…」
ビ「そ、そうなの!この人が無理やり!」
俺「お前は無理に誘われたら誰にでも股を開くのか…?」
ビ「そんな言い方…ひどい…」
俺「事実だろ。婚約した途端に付き合いが悪くなったって友達とやらに思われないように、
お前に協力してきたつもりだったのに、まさかこんな事をしてるなんて…。お前、最低だな」
ビ「俺男さん!許して!私どうかしてた!もう二度としないから!」
俺「一回した時点で、もう信じられないよ。それに、他にもいるんだろ。浮気相手」
ビ「そんなのいないもん!」
俺「じゃあU男ってなんだよ。そいつの補欠?とか言ってたな」
ビ「違うの!言葉の綾で言っただけ!!」
俺「じゃあ、俺が家を空けるまでの間、毎週下ろしてた5万は何だ?」
浮「5万!?ラブホ代は1万しか使えないって言ってたじゃないか!?」
ビ「ちょっ!あんたは黙っててよ!私5万も下ろしてないもん!」
俺「そうだよな。3万だよな。さっきのこいつの言い方からするに、こいつに1万、U男とやらに1万、あと一人は浮気相手がいそうだな」
ビ「いないもん!Y男とU男だけだもん!」
俺「あれ?U男は言葉の綾って言ってなかったか?自分で認めちゃったな」
ビ「そんな…だますなんてひどい…!」
俺「ひどいのはどっちだよ。とにかく、俺は浮気するような女とはこれ以上一緒にいられない」
ビ「俺男さん!お願い許して!もうしないから!」
俺「それはさっきも聞いた。この期に及んで嘘をつくなんて、なおさら無理だ。出てけ」